« 食卓チェック | トップページ | ちょっとここ、 »

2011/04/06

パラレルワールド

地震を境にいろんな「あたりまえ」が消失して、まるで世界がすり変わったような錯覚を感じる。そっくりだけど別世界。しばらく微妙にがっくりきて元の世界へ戻ることばかりを考えていたけれど、このところは、いつ復活できるかわからない古い「あたりまえ」に執着するより、いっそこのパラレルワールドに住みついたまま、新たな「あたりまえ」を積み上げていくほうが早いのではないかと思えてきた。前向き? たぶん違う。行き当たりばったり。あるいは短気。もしくは薄情。てやんでえ。

さて。ルビの「あたりまえ」も地震でそれなりに揺らいだようで、がっくりきたあまりなのかどうかは知らないが、カリカリが喉を通らなくなってしまった。地震の直後からだんだん食べる量が減ってきて、1週間後にはとうとう1粒も食べなくなってしまったのだ。で、病院行って、検査して、入院して、4日後に晴れて出所して。じゃなかった、退院して。そして今は……

おいら、くだつきのワルなんだぜ。
なんだか鼻ピアスに見えるのです…
鼻チューブいぇーい。

こんなことになっている。チューブは、この小さな鼻のあなから胃までつながっている。念のためまだつけたままになっているけれど、状態はほぼ回復していて、ここ数日は流動食を与えずにカリカリだけで様子を見ているところだ。食べる量がまだ若干少なめかなという程度で、その他の様子はほぼ元に戻ったと思う。自慢の(?)鼻チューブともそろそろお別れかもしれない。
 
 
 
◇メモ(あの日あの時のこと)
3月11日14時46分、東北地方太平洋沖地震発生。私の地域の揺れは、震度5弱だった。その時、ルビはいつもの寝床で昼寝をしていた。私はそんなルビにちょっかいを出してやろうと、少しかがんで手を伸ばしかけたところだった。そこへ最初の揺れが。窓の外では、たくさんの鳥が不自然な姿勢で低空をバタついていた。

飛び起きたルビは一瞬「なんだ、おまえかよー」とこちらを見るも(濡れ衣です…)、すぐに目の色を変えて、別室のベッドの下へ駆け込んでいった。そこはルビにはちょうどよい避難場所なので、たまたまドアが開いていてよかったと思う。揺れが激しくなるにつれて、さっきまでルビが寝ていたテーブルの上は散乱し、古いディスプレイ(まだ捨ててなかったのかぃ。)が大きく移動しながら暴れ回っていた。

人は、テレビの前に避難した。なんか…ちょっと違うような気もするが、いちおう物が倒れてきたり落ちてこないであろう唯一の場所だったので。急いでテレビをつけたが、想像した以上の異常事態であることを知って落胆した。テレビからは、複数の緊急地震速報が連続して流れてきた。速報が入るたびに、新たな震源を示す赤い楕円が増えていく。揺れは止まらない。それどころか、次から次へと新たな地震が発生して、そのたびに振り出しに戻ってしまう感じだった。

速報の画面に次々と赤い楕円が追加されていく様子はあまりにもシュールで現実離れしていたが、実際に激しく揺れているのだから、どう抵抗してもそれが現実であることを受け入れるしかない状況だった。観念した、とでもいうのか。今思うと、個人的にはそこまで考える必要のない状況だったに違いない。なのに、ずいぶんせっかちにそんな心境にまで達したものだなと思う。その場ではまだ必要のない情報まで全部まとめて飛び込んできたことで、軽くパニックになっていたのかもしれない。

そんなこんなで、揺れている間じゅう、片方の目ではテレビを見て、もう片方の目では自分の周囲360度をくまなく監視していたような気がする。細かいことはもうあまり思い出せないけど。とにかく長い長い長い5分間だった。揺れがおさまってからすぐにルビの様子を見に行くと、ルビも同時にこちらへ向かっていたらしく、途中の廊下で鉢合わせした。「ニャー」なのだそうだ。「うんうん、そうだね。ニャーだったね。」(再会の第一声と、その返事。)
 
 

うちの野良シクラメン*。今年もいつもと変わりなく花をつけた。
いま満開。
*猫にとって毒性があるというので、一年中外に出したままなのだ。野良生活3年目。)

« 食卓チェック | トップページ | ちょっとここ、 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51025/51264422

この記事へのトラックバック一覧です: パラレルワールド:

コメント

ルビちゃん、くだつきだなんてweep
そんなにもショックを受けたんですね。
赤ちゃんや子供だってショックをうけるんだもの。
動物なら、言葉で伝えられない分、余計ですよねcrying
早くあたりまえにカリカリを食べられるようになりますようにheart02
こちら西日本では、普段地震の話が出ることもなくて、本当は夢だったのかなと思うような時もあります。
でも、いつもスーパーに置いてあるペットボトルの水がないとか、ニュースとか、関東の実家の母と電話で話す時とか、やっぱりまだ続いている現実なんだなと思います。
野良シクラメン、綺麗に咲いてますね。たくましいですねrock

こんばんは。
あのあと、更新が見られなかったので、どうしたのだろうと思っていましたが…ルビちゃん、naoさん、みなさん大変でしたね。私の実家も大体同じような震度で、津波が沿岸に押し寄せたのですが…そうすけ(実家の犬・仮名)も実は食事を取らなくなってしまいました。外飼い犬(番犬)なので、えさを地中に埋めました。地面が揺れているのをヒトよりもはっきりと感じるらしく、ちょっとしたゆれでもほえる始末…
最近、どうにか持ち直したようですが、かなり心配しています。
***
状況に対応できるのは、強さだと思います。(^^)
***
確かに管が出ていますね。退院できてよかったです。ところで、informationのところの猫トイレ庭園化プロジェクト、猫砂が枯山水の白砂になるのでしょうか。ミニチュアのレーキが見つかると良いですね。

こんばんはnote
ルビちゃんweep
そんな事だったのね・・・・・・weep
naoさんもさぞや大変だったでしょう・・・
なんとも言葉が見つからなく・・sweat02
早く傷が癒えればいいなぁと思います。

ルビたんもnaoさんも大変でしたね。
今も大きな地震があったから、ぶり返さないか心配です。

全く被害の無い場所に住んでいるとテレビの中の出来事に現実感がないのに、それでも毎日悲惨な状況を目にしていると少しずつ心にダメージを負ってる自分に気付いて戸惑ったりしてます。

ルビたん!早く管が取れて強い虎に戻れますように。

ルビちゃん、naoさん、大変でしたね。
少しでも早くホントの大変「でした」になりますように。

ルビちゃん…涙
こんな小さな体で 本当に怖かったんでしょうね
早く余震もなくなって
平穏な暮らしに戻られることをお祈りしています

■イルカねこさん
本震が去ったあとも頻繁に余震があったので、
ルビはその緊張の連続に参ってしまったようでした。
ほんと、言葉が通じれば…とつくづく思いました。
でも、ルビはそろそろ大丈夫みたいです。
安堵のあまり、「くだつき」にするか「くだを巻く」にするかで
激しく迷ったのは内緒です。(^^;

西日本の人たちがいつもと変わらず
健全な生活をしているのは、頼もしい限りです。
東日本が冷静さを保つ助けになっていると思います。
それは、野良シクラメンがいつもどおりに咲いたのを見て
なんだかほっとしたのと同じ効果なのだと思います。


■きいろひわさん
私がマメに更新などしたら、また天変地異が起こりそうなので
自粛していました。(この言い訳…説得力ありすぎsweat01

そうすけさん、同じだ…心配ですね。
今食べるべきのものを埋めてしまうのは
きっと何かよほどのことなんだろうと思うと、切ないですね。
ルビも最初の大揺れをよく覚えているらしく、
いつもなら平気な小さな揺れにも過剰に反応します。
「守ってあげるから心配ないよ」と伝える方法が知りたいです。

猫トイレ庭園化ヾ(≧▽≦)ノよくぞ気づいて下さいました!
細かめの鉱物系猫砂を使っているので、
掃除のついでにスコップで線を描くのです。
(が、荒い線があるだけで、どう見ても庭園には見えません…)
それをルビが容赦なく掘るのを眺めながら
得も言われぬ無常感に浸る、というのが作法です。
ミニチュアのレーキ ←まさにこういうのがほしくてほしくて。
庭園用のは、砂熊手とかいうらしいですね。
理想は砂熊手風ギザギザつき猫砂スコップなのですが、
さすがにそんなものはどこにも売ってナイ。


■nayobikaさん
ありがとうございます。
強制給餌はさほど大変ではないのですが、
具合悪そうにしているさなかにチューブなんてものを入れたのと、
固定のために糸でとめているのが痛々しく、それがちょっとつらいところです。
でも、そろそろはずしてやれそうなので、ほっとしています。


■yumiさん
心配してくれてありがとーー。
あの余震はちょっとドキッとしたね。
ルビは、また小さな余震にも過剰反応する傾向が出たけど、
わりとすぐ落ち着きました。食欲も大丈夫だったよん。
そちらもけっこう頻繁に揺れているでしょう。
余震憎たらしいね。むきー。


■トンコーさん
ありがとうございます。
なんかすっかり地震づいてますsweat01
(数年前の福岡西方沖地震を思い出しています。)
ルビの「でした」は、もうそろそろなはずです。
その後も食欲は保っています。(^^)


■OYAMAMAさん
ありがとうございます。
怖いときには人間を頼ればいいや~
と、なんとかして思いついてほしいのですが、
なかなかうまくいかないものですね。
でも地震があってから、たまに膝に乗ってきたり
するようになりました。(ルビは抱っこ嫌い猫)
少しは頼りにしてくれてるのかな。('~')

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 食卓チェック | トップページ | ちょっとここ、 »

Information

  • 2017.1.1
    謹賀新年
    ルビ猫9歳
    元気です。
    たまに庭に来る
    牛柄の猫と
    顔見知りになったよ。

    ルビったー
    ・猫紹介 ・人紹介
    nao
    ネコに踏まれながら
    生きている。


Links

  • Links
    Trackback People
    人気ブログランキングへ にほんブログ村へ
    携帯百景 HatenaHaiku なんタルこと。 Tumblr Instagram

    Instagram

    Tumblr
    Find more about Weather in Tokyo, JP
    Click for weather forecast
    メンテナンスちぅ。